Feb 12, 2006

カーナビの迷子

たまに駐車場なんかでぐるぐるまわるとカーナビの調子がおかしくなって,まったく見当違いの場所を走っているように表示されてしまいますが,しばらく走っていると自分の位置をつかんでくれます。フェリーを使ったときも,船から降りたときは乗車前の位置情報が記憶されていて,しばらく混乱するようですが,数分もすると復帰してくれます。ところが先週末おかしくなって以来今回はなかなか戻らず,昨日手動で走行地点を入力して,ようやく元通りになりました。

カーナビはGPS衛星からの電波を受信することで大まかな位置を決定し,車搭載のジャイロ地磁気センサで,車の回転速度方向を感知して微調整しつつ現在地情報を決めているそうです。詳しいことまではわかりませんが,以前テレビで車の前後や左右で走行距離が変わるため,センサからのデータ受信が難しいというような話を聞いたことがあります。随分デリケートな機械なんだなと感心しました。

今回の迷子現象は,山の中の道無き道をすすんでいるように表示されており,どうやら一時的に現在地と方向がつかめなくなって以来,車の回転や距離はなんとかあっているようです。ということはジャイロ等は正常で,GPS側の問題で,受信機が故障したか,送信側(衛星)の電波障害があったかどちらかでしょう。

GPSの受信機が正常に作動しているかどうか私のほうではよくわかりませんし,確認する方法も知りません。購入してかれこれ6年以上になりますので単にもう古くなってきただけかもしれません。

一方電波障害があったかどうかですが,そういえば知人も最近,カーナビが迷子になったといっていました。もしかして太陽フレアによる磁気嵐か!?とも思い調べましたが,最近大規模なフレアが発生した形跡もないようです。雪とか,曇りとかの天気のコンディションとかが関係していたかもしれません。

今のところ問題なく動いているのですが,原因については憶測ばかりで特定できず。工学的にはこういう原因不明のまま解決した状態,すなわち「騙し騙し使っている状態」というのは落ち着きません。

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Jan 22, 2006

世界一受けたい授業

世界一受けたい授業という番組で,筏先生が登場してました。たまたま見てたのでびっくりしました。

紹介されていた技術は簡単にいうと,ポリグリコール酸やポリ乳酸などから成る生分解性高分子のスキャフォールド(番組中では「土台」と表現されていました)に,幹細胞や前駆細胞を含む細胞群を播種し,生体に埋めるというものです。スキャフォールドは,材質によりますが1ヶ月から数年で水と二酸化炭素に分解されますし,一方で細胞は生体内で適切な環境におかれれば増殖,組織を再構築します。

これはアメリカのランガーという学者が,耳ネズミを作り出してセンセーショナルに世に問うてからすでに20年以上経つ,相当古い技術です。
(余談ですがこれほど時間がたっていま現在ようやく一般病院でも実施できる医療にもってくることができたわけです。これは工学者としてつねに社会に役に立つものを作れと言い続けてきた筏先生と,工業レベルで安定した高品質のスキャフォールドを提供してきた繊維メーカーの努力の成果です。本当に脱帽です。)

しかし,今なお再生医療というと,「高分子材料の上で細胞を均質に培養する」という従来技術の枠組みを超えることができていません。

栄養や酸素を細胞にいきわたらせるのに,高分子材料においては拡散現象を使っているので,拡散で伝わる距離以上の厚みをもった組織をつくることができないのが大きな理由です。その距離は約0.2mm,せいぜい厚みにして細胞10~20層分ぐらいで,皮膚シートのようなものが限界です。酸素要求量の低い軟骨細胞なんかでも外耳はできても,関節軟骨はなかなか困難です。
ですから次なるブレイクスルーはもっと厚みのある組織をどう作るかです。

従来技術が単一の種類の細胞を培養することができていないという点にも繋がるのですが,鍵となるのは複数の種類の細胞をうまく育てる系だと思います。生体内での細胞はそれぞれ相互作用しながらお互いの機能を変えていきます。レゴブロックやレンガではなく,人間同士の組み立て体操のイメージです。

血管新生をうながすなどして栄養や酸素を伝達する仕組みをつくりつつ,互いに相互作用する細胞をボトムアップに構築していくことができれば,より大きなかつ多彩な機能をもつ組織,そして臓器をつくることができるでしょう。
このあたりの基盤技術が私の興味の対象でもあり,今後目指すところでもあります。

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Nov 25, 2005

ペリボーグ!?

tach氏紹介の連射アシスト装置オレコマンダー。見た目は面白いですが,実現化させるためのデバイスの設計思想,すなわち物理的に振動を与えるという発想がちょっと貧弱ですね。HPのコンセプトには「サイボーグ化された周辺機器」を意味する造語までつくっているのですから,どうせなら機械のインターフェイスにもこだわってほしいところです。たとえば指の筋肉に直接電気刺激を与えて痙攣させてみるとか,手首や腕の神経に電気刺激を加えてみるとかどうでしょう。まぁ実際に完成されたとしても試すのは遠慮させてもらいますけど。

それにしても他の製品のラインナップもヒドい,というかむしろイタい(笑)。この部門で儲けようとはまさか思ってないでしょう・・・・と思ったら,オレコマンダーの初回生産分は完売とな。まじかよ!!

電極ついでで思い出しましたが,筋肉に電気刺激を与えて筋肉を収縮・伸展させれば筋トレの替わりになるんでしょうかね。物理的な力がかかるという点では物をつかもうが,電気で曲げようが差はない気がします。もし代替になるなら,部分的に筋肉を強化できるような筋トレマシンとかリハビリマシンが作れそうにも思うのですがいかがなもんなんでしょうね。可能ならもうとっくに誰かがやってますよね!?

#今回,初トラックバックに挑戦してみましたが,うまく機能したのかな。

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Jan 17, 2004

ミクロの泡で生ガキ殺菌

ミクロの泡で生ガキ殺菌、産総研開発 KHVにも効果?

牡蠣には痛い目にあわされているのでもし可能ならこれは朗報。だけど牡蠣の体内に高濃度で蓄積されているウイルス粒子を殺菌できなきゃ実用化の意味がないですね。ウイルス不活化メカニズムはオゾン分解とありますが,残留オゾンは問題ないのかな。

ちなみにKHVとはコイヘルペスウイルスのことで,CHV(Carp)じゃなくてKoiと表記するのがミソです(マジ)。

ところでこのウイルス。以前はSRSVと呼ばれていたのですが,最近はより分類が詳しく進み,ノロウイルスと呼ぶことになったみたいです。その名前とは裏腹に,食中毒症状はかなり激しいのは体験された方ならご存知の通りです。

気になるのは,牡蠣のウイルス汚染率はどのくらいかという点ですが国立感染症研究所の調査では市販の生牡蠣の13%にウイルスが検出されたとのこと! めちゃめちゃ高いやんけ!!!

8個に1個が文字通りアタリだということは,生牡蠣3つを食べた人の3人に1人が,汚染牡蠣を口に入れるという計算になります。あなオソロシヤ。実際には,特定の「汚染海域」で採取された牡蠣のウイルス保有率はもっと高く,かつ高濃度でしょうから,当たるときは見事に集団発生となるのでしょう。

君子危うきに近寄らずってとこかな。

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